簡単に髪を早く伸ばす方法4選！育毛剤や食べ物の効果も解説

この記事を読まれている方の中には

• 「髪の毛を切りすぎてしまった..」
• 「もう少し髪が長ければ自分の好きな長さになるのに..」

という方も多いのではないでしょうか。

髪の毛の伸びるスピードは1カ月で約1cmほどですが、いくつかのことを実践すれば髪の毛をより早く伸ばすことができます。

本記事では簡単に髪を伸ばす方法をはじめ、髪を伸ばす方法に関する注意点やよくある質問について解説いたします。

ぜひ、最後までご覧ください。

髪の毛が伸びる仕組み

髪の毛は大きく分けると2つの部位に分かれており、地肌から出ている部分を毛幹（もうかん）、地肌の中に埋まっている部分を毛根と呼びます。

毛根の最下部である膨らんだ部分は毛球と呼ばれており、この毛球の中では、髪の毛の基となる毛母細胞が毛乳頭からの指示により細胞分裂を繰り返し、髪の毛を成長させています。

また、髪の毛の成長には栄養がかかせません。食事等で摂った栄養素は、毛細血管を通して血液と共に毛乳頭へと運ばれ、毛母細胞へ供給されます。

そのため、食生活が偏っていたりすると、髪の毛は十分に成長できず、細くハリやコシの無い髪の毛になってしまうのです。

髪の毛を早く伸ばす4つの方法

髪の毛を早く伸ばすには、以下の3点が重要になります。

• 毛母細胞や毛乳頭の活性化
• 血行促進
• 髪の毛に必要な栄養素を摂る

これらを満たすにはどのようなことを擦ればいいのか、具体的に説明していきます。

育毛剤・発毛剤を使用する

多くの育毛剤・発毛剤には、毛母細胞や毛乳頭を活性化させる成分や血行促進を促す成分が含まれています。そのため、これらを使用することで髪の毛の成長を促すことが期待できるでしょう。

具体的な成分は以下の通りです。

ミノキシジル配合の発毛剤は高い効果が期待できる

ほとんどの発毛剤にはミノキシジルと呼ばれる発毛促進効果を持つ成分が含まれています。ミノキシジルは毛母細胞・毛乳頭を活性化させる効果と血行促進効果の2つを持ち合わせており、髪を早く伸ばすことに適していると言えるでしょう。

しかし、ミノキシジルには副作用もあり、具体的には動悸・息切れや多毛症などが挙げられます。厚労省の調査によるとミノキシジルを使用した人のうち約8%が何かしらの副作用を感じており、決して低い数値とは言えません。

ミノキシジル配合の発毛剤を使用する際には、低用量のものから使用して様子を見ながら使っていきましょう。

頭皮マッサージを行う

頭皮マッサージを行うと血行促進効果が期待できます。1回行うだけでは一時的な血流量の増加しか期待できませんが、長期的に頭皮マッサージを行うことで、定常時における頭皮の血流量の増加が期待できます。
参考：地肌マッサージの頭皮への作用

頭皮マッサージの方法

頭皮マッサージの方法としては、両手の指の腹を使って頭を掴み、押したり伸ばしたりして揉みほぐしましょう。一度に頭全体を刺激することは難しいため、何回かに分けるといいですね。

また、頭皮マッサージはシャンプー中に行うのがオススメ。シャンプーをしてる際に行うことで、毛穴の汚れをいしっかりと落とすことができます。

ブラッシングで頭を軽く叩く頭皮マッサージも効果的です。

質の高い睡眠をしっかりとる

毛母細胞の活性化には成長ホルモンが分泌を促すIGF-1という成分が関係しています。つまり成長ホルモンの分泌がしっかり行われていなければ、IGF-1の分泌量も減るため、結果的に毛母細胞の働きが弱まってしまうと言えます。

成長ホルモンの分泌は約70%が睡眠中に行われており、特に睡眠をし始めてから90分程度のタイミングが最も分泌量が多いとされています。この時に睡眠が浅い状態だと、十分に成長ホルモンが分泌されないため、睡眠の質の高さ（深さ）が重要です。

実は睡眠の時間帯と成長ホルモンの分泌量に関係はありません。

睡眠の質を高めるための方法

睡眠の質を高めるため、以下のことを実践してみると良いでしょう。

• 睡眠の3時間前に食事を済ませる
• 睡眠の前に入浴をする
• 適度な室温に調整する
• 部屋の明るさを極力暗くする
• 音楽などを流さない（40db以下であれば問題無し）
• 睡眠の3時間以上前に適度な運動を行う

また、入浴や運動は睡眠の質を高めるだけでなく血行促進効果もあるため、積極的に行っていきましょう。

睡眠時間は約6時間～8時間ほどが目安

厚労省の発表によると睡眠時間の目安は約6時間～8時間ほどが良いとされています。しかし、適切な睡眠時間は人によってさまざまであり、人はどれぐらい睡眠を取れば十分なのかは未だに解明されていません。

ただ、入眠してから5時間経つまでは成長ホルモンの分泌量がある程度行われており、5時間を過ぎるとほぼ横ばいの状態になります。そのため、約6時間～8時間の睡眠時間の中でご自身に合う睡眠時間を見つけると良いでしょう。

参考：健康づくりのための睡眠指針2014 – 厚生労働省

栄養バランスの整った食事を摂る

栄養バランスの整った食事を摂ることは、髪の毛の成長には必須です。栄養が摂れていないと、髪の毛も十分に成長することはできません。

髪の毛は、数種類のアミノ酸が結合して作られる「ケラチン」と呼ばれるタンパク質によって形成されています。しかし、アミノ酸やタンパク質だけを摂ればいい訳では無く、ケラチンを生成する際にはさまざまな栄養が必要になります。

髪の毛の成長に重要な栄養素と、それらを含む食べ物について以下にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

髪の毛を伸ばす時に知っておきたい注意点

インターネット上では、髪の毛を伸ばす方法がさまざまなサイトで紹介されていますが、中には効果のない方法も紹介されています。

そこで、特に取り上げられていた誤った方法である以下の2点を解説いたします。

• 髪のダメージと髪が伸びる速さに相関性はない
• 髪をカットしても髪が伸びる速さに影響しない

髪のダメージと髪が伸びる速さに相関性はない

髪のダメージと髪が伸びる速さに相関性はありません。髪の毛の毛幹部分（地肌から出ている髪の毛）は毛母細胞が角化し、死滅細胞となっているため細胞分裂などは起こっていないのです。

毛母細胞の分裂・増殖が行われているのは毛根部分であるため、毛幹にいくらダメージを与えたところで毛母細胞の働きには影響しません。そのため、髪の毛にダメージがあったとしても、なかったとしても髪が伸びる速度は変わらないと言えるでしょう。

しかし、髪の毛にダメージが与えられすぎると髪が細くなり、千切れやすくなるため、間接的に髪が伸び辛く感じることはあるため、注意しましょう。

髪を切っても髪が伸びる速さには影響しない

髪を切っても髪が伸びる速さには影響しません。 先にも述べた通り、毛幹部分は死滅細胞であり毛母細胞は活動していないのです。そのため、髪の毛をいくら切ったところで髪の毛の伸びる速度が上がりません。

美容師が「髪の毛を伸ばす際は定期的に毛先を数センチ切った方が良い」とよく発信していますが、決して、髪の毛を早く伸ばすために切った方が良いという訳では無く、ダメージが酷い部分を切って綺麗な状態をキープするために切った方が良いということです。

髪の毛を伸ばす方法でよくある質問

髪の毛を伸ばす方法に関してよくある質問をまとめましたので、ぜひご覧ください。

Q. 髪の毛はどれぐらいのスピードで伸びますか？

髪の毛が伸びる速さには個人差があるものの、平均すると1カ月で約1cm程と言われています。

Q. 髪を伸ばす方法は男女で違いはありますか？

髪を伸ばす方法に男女の違いはありません。髪の毛の構造や伸びるメカニズムは男女共に同じです。

Q. 1日で髪を伸ばす方法はありますか？

記事でご紹介した内容を実践すれば、何もしていない時と比べて伸びる速さは上がります。ただ、髪の毛が伸びるスピードは1日あたり約0.3mmであるため、いくら速く伸ばす方法を取り入れても、1日で数cm伸ばすというのは現実的ではありません。

どうしても「すぐに長い状態にしたい」という場合には、髪の毛に毛束を結びつけるエクステやウィッグなどを検討してみましょう。

まとめ

今回は髪を早く伸ばす方法について紹介させていただきました。本記事の重要なポイントは以下の2つです。

• 髪の毛を早く伸ばすには毛母細胞・毛乳頭の活性化と血行促進、十分な栄養を摂ることが大事
• 髪の毛を早く伸ばす方法は育毛剤や発毛剤の使用、頭皮マッサージ、質の高い睡眠をとること、栄養バランスの整った食事を摂ること

ぜひ、ご紹介した内容を実践してみてくださいね。