店販が強いサロンは<br>ECをどう使う? <br>ひとりサロンのリアルな活用法

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店販が強いサロンは
ECをどう使う?
ひとりサロンのリアルな活用法

2026.06.12

もともと店販が好調なサロンでも、ひとりサロンでは在庫管理や来店対応など、日々の業務に負担を感じる場面が。
ECサイトを導入したことで、店販だけの来店対応や事前注文のやり取りが減り、サロンワークはよりスムーズに。
店販の強いサロンがECをどう活用しているのか、そのリアルを伺いました。

luxe salon haleオーナー / 小原和歌さま

-Salon Information-

姫路の住宅街にある、紹介制で多くのお客様に支持されているひとりサロン。
インナービューティーの提案や国内外でのセミナー活動にも取り組んでいる。
店名の「hale」はハワイ語で“人が集まる場所” “帰る場所”を意味し、自然と通い続けたくなる場所でありたいという想いが込められている。

luxe salon hale(リュクス サロン ハレ)
住所:〒 670-0074 兵庫県姫路市御立西6-8-4 1F
TEL:079-293-7400
instagram:https://www.instagram.com/himeji.hale0510/

 

 

 

-Index-

 


 

01. 施術を止めずに対応できる。EC導入を決めた理由

 

ひとりサロンなので、商品だけ買いに来られるお客様がいらっしゃると、どうしても施術を止めないといけないんです。来られた方にも、施術中のお客様にも、どちらにも申し訳ないなと感じることが多くて。

ECサイトなら自宅でお買い物していただけますし、サロンワークを止めなくても済む。そう思ったタイミングで、導入してみようかなと思いました。

もともと店販は好調だったんですけど、お買い物だけの来店も多くて、その対応に時間を取られることもありました。お互いに気を遣わずに買い物ができる方法として、EC導入を決めました。

 


 

02. お客様が自分で商品を見つけて購入。ECならではの広がり

 

ECを始めてみてよかったなと思うのは、お客様がサイトを見て、私が紹介していない商品まで購入してくださることがあるところです。お店だとどうしても、私が説明したものが中心になりますよね。でもECだと自分で商品ページを見ながら選べるので、「これも良さそうだったので買ってみました」と言われることもあります。

正直、私自身はECでそんなに売れているという感覚があまりなくて。営業の方に「結構売れてますよ」と言われて、逆にびっくりしているくらいなんです(笑)。

 


 

03. まとめ買いのお客様が多いからこそECが便利

 

うちのお客様は、まとめ買いされる方が多いんです。来週の来店日にこれが欲しいです、というリストを送ってくださることもよくあります。ただ、その注文数に在庫が足りないことも多くて……。クレンジング5本とか、シャンプー6本とか。そうなると私が商品を準備して、伝票を書いて、写真を撮って「準備できました」と連絡する作業をしていました。

そのやり取りが結構大変だったんですけど、今はECでそのまま購入していただく形にしています。サロンワークの合間に対応する必要がなくなったので、そこはすごく楽になりました。


 

 

04. ECを広げるきっかけは送料無料キャンペーン

 

ECを最初に使っていただくきっかけとして、送料無料キャンペーンのタイミングでご案内しました。「今は送料無料で購入できますよ」とお伝えして、まずは登録してみてくださいという形ですね。あと、お店では1000円で1スタンプのポイントカードをやっているんですけど、その期間はECで購入した場合もスタンプを押せるようにしました。家に届いて、ポイントもついて、クレジットカードも使える。そういうメリットもあり、多くのお客様に利用していただけるようになりました。

ただ、うちのお客様は30代後半から40代、50代の方が多いので、最初は登録の仕方が分からないという方も多かったんです。アプリではないので、ホーム画面に追加する方法が分からないという方も多くて。ご来店されたときに一緒に操作して、ホーム画面に追加するところまでその場で設定しています。「これからここから見てくださいね」という感じでお伝えしていますね。今も何ヶ月かに一度、ECでもスタンプを押しますというキャンペーンを続けています。


 

05. ポップを見れば分かる。店頭で商品に興味を持たせる工夫

 

店頭のポップは、できるだけ見ただけで商品の特徴が分かるように意識しています。私に聞かなくても、ポップを見ればどんな商品なのか伝わるようにしておきたいんです。内容を考えるのは好きなんですけど、実は書くのがすごく苦手で(笑)。ポップは妹に書いてもらっています。

「これを売ろう」と決めてディスプレイしているわけではないんですが、自分の中で急にブームになる商品があるんです。今まで普通に使っていたのに、急に「このリップめちゃくちゃいいな」と思ったり、何年も取り扱っているファンデーションが急にすごく好きになったり。そういうタイミングでインスタグラムでも紹介することが多いですね。結局、自分が本当に好きだと思ったものの方が自然に伝わると思うので、そういう商品がお客様にも広がっていくのかなと思います。

 


 

06.施術中は売らない。SNSで続ける“テレビCM型”の商品紹介

 

私は施術中に商品をおすすめするのがあまり得意ではないんです。興味がないのに話をされるのって、お客様もあまり好きじゃないと思うんですよね。商品の説明は、ほとんどインスタグラムのストーリーズでしています。空いた時間に少しずつ投稿することもありますし、夜にまとめてアップすることもあります。ストーリーズは毎日10個くらい上げることもありますね。テレビCMみたいな感じで、とにかく流し続けるイメージです。全員に響くわけではないと思うんですけど、その日の気分で「今日はこれが気になる」という方もいらっしゃるので、どこかで引っかかればいいなと思って続けています。

見てくださっているお客様は、「これ欲しい」と言ってくださることが多いんです。お店に来られたときには、もう欲しい状態にしておきたいというイメージですね。ECもあるので、SNSで知って、そのまま購入していただく流れもできていると思います。


 

07.長く愛される定番商品。リピートが続くクレンジング

 

ECでもお店でも、一番動いているのはクレンジングですね。うちではロングセラーの人気の商品です。特別に強くおすすめしているというより、「使ってみて良かったから続けている」というお客様が多い印象です。一度気に入っていただくと、リピートされる方が多いですね。

商品を無理に売るというより、本当に良いと思ったものを紹介して、それをお客様が気に入って続けてくださる。結果として店販につながっているのかなと思います。

 


 

08.値引きはしない。ポイント還元で続ける店販スタイル

 

うちは基本的に商品の値引きはしていません。値段を下げてしまうと、今度はキャンペーンのときしか買わなくなることもあると思うので。

実際に以前、10%オフのキャンペーンをやってみたこともあるんですけど、思ったほど動かなかったんです。結局お客様は、欲しいものは値段に関係なく買われるんだなと思いました。

値引きではなくポイントカードなどで還元する形にしています。ポイントカードはお店をオープンしてからずっと続けている仕組みです。

 


 

09.商品が好きなお客様が広げてくれる。紹介でつながるサロン

 

今は新規のお客様は基本的に紹介制で来ていただいています。ご紹介で来てくださる方は、事前にお店の雰囲気や扱っている商品も知って来てくださることが多いですね。どんなお店なのか、どんな商品を扱っているのかをある程度理解したうえで来てくださるので、最初からお話もしやすいですし、サロンとしてもすごく楽なんです。

うちのお客様は商品が好きな方が多くて、インスタをお友達に紹介してくださることもあります。「これ見てみて」と広めてくださることもあって、そこから商品を買いに来てくださる方もいらっしゃいます。お客様同士で商品を紹介してくださることもありますし、「これ良かったよ」と自然に広がっていくこともあります。

お客様自身が商品を好きでいてくださるので、それが結果としてサロンの店販やECにつながっているのかなと思います。

 


 

10.ECはこれからのサロンに必要な仕組み

 

実は最初はECにあまり乗り気ではなかったんです。手数料もかかりますし、正直もったいないのかなと思っていました。でも実際に始めてみると、手が空いた時間に別の仕事もできますし、サロンワークはすごく楽になりました。

今はネットでお買い物するのが当たり前の時代ですよね。誰かにすすめられて買うというより、自分で見て選びたいという方も多いと思います。SNSで商品を知って、気になったタイミングでECから購入できる。そういう流れがあることで、サロンとしても無理なく店販を続けていけるのかなと思います。

また、実務的な面でもECは助かっています。店頭でクレジットカード決済をすると手数料がかかってしまうので、正直ちょっともったいないなと思ってしまって(笑)。そのため店頭では現金でのご購入をお願いすることも多いんです。その代わり、クレジットカードをご利用されたいお客様にはECをご案内しています。ECだと手数料も一定なので、まだ負担感が少ないんですよね。そういった意味でも、ECはお客様にとってもサロンにとっても、うまく使い分けができる便利な仕組みだと感じています。