毛髪のお話

毛髪とは、外部の刺激から頭を保護するだけではなく、外見にも大きく影響するとても重要な存在です。
誰もが、しっとりとした潤いのある健康な毛髪を保ちたいと望んでいますよね。

そのために重要なのは… 「ダメージを最小限に抑える」+「毛髪と頭皮を清潔に保つ」→ しっとり潤う健康美髪

毛髪の仕組みや構造を理解した上で、本当に正しいケアは何なのかを考えましょう。

毛髪の特徴

  • 毛髪の本数 約10万本〜約15万本
  • 1日の自然脱毛 約30本~約80本
  • 1日に伸びる長さ 約0.3mm~約0.5mm
  • 1ヶ月に伸びる長さ 約1cm~約1.5cm

毛髪の構造

毛髪の構成要素

ケラチン

ケラチンとは…毛髪の主成分ケラチンは、シスチンを含む約18種のアミノ酸からできているタンパク質のこと

水分・メラニン色素・脂質・微量元素

ケラチンでつくられたウロコ状の組織キューティクル(毛小皮)

  • 髪の内部を保護
  • 髪に光沢を与える

水や薬剤などの浸透に対する抵抗力があり、pHがアルカリ性に傾くと開き、酸性に傾くと閉じる。

皮質細胞と間充物質からできているコルテックス(毛皮質)

  • 毛髪の硬さ
  • 毛髪の太さ
  • しなやかさ

髪色を染めるメラニン色素も含まれる。
皮質細胞は強度を与え、間充物質は弾性としなやかさ、水分保持を担う。

まだ十分に解明されていない髪の中心部分メデュラ(毛髄質)

  • 毛髪の潤い
  • 弾力性

太い髪ほど毛髄質のあるものが多く、細い髪ほど少なくなり、まったく無いものもある。
毛髄質が多い毛髪はパーマがかかりやすい。

イラスト:毛髪は3層構造

毛髪の等電点について

健康な毛髪はイオンバランスが整ったpH4.5~5.5の弱酸性の状態で、これを「毛髪の等電点」といいます。

図:pH対比表

理想的な毛髪状態

弱酸性(pH4.5~5.5)キューティクルは閉じた状態

POINT
ヘアカラー・パーマ後は、カラー剤やパーマ液に含まれる残留アルカリを中和し、弱酸性に近づけることが理想です。

ヘアカラー・パーマ後の毛髪状態

アルカリ性に傾いている残留アルカリにより、
キューティクルが開いた状態

POINT
キューティクルが開くと、毛髪成分が流出してパサつきやヘアカラーの褪色の原因に。

頭皮のお話 美しい髪を育むために、頭皮の仕組みを知って正しいケアにつなげましょう。